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1月 06

鳥獣保護活動報告2024

2024年の保護鳥獣は鳥類14種(42)、哺乳類1種(1)でした。

搬入後の転帰は、鳥類では死亡率26%、放鳥率29%、発見者やボランティアの方による一時的飼育が45%、治療飼育継続中が1%。哺乳類では、死亡率0%、放野率0%、発見者やボランティアの方による一時的飼育が100%でした。

 

本年度は、最も搬入件数が少なかったです。ですが、搬入して治療する際に、ご自宅で放野まで面倒をみたいと言って下さる方が多かったです。動物愛護が浸透してきている証拠だと思います。とても嬉しく思います。

鳥類に関しては、例年搬入の多かったツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、シジュウカラは少なく、カワラバトやキジバト、スズメが例年通り多く来ました。また、ミユビシギが始めて搬入されました。釣り糸が絡まり、針も喉の奥深くまで刺さっていたので助かりませんでした。救うことが出来ず申し訳ないです。

近年、釣りを趣味としている方が増えてきたようにみえます。釣り糸に絡まったり、針が刺さったままの動物も増えてきてしまうのではないかと不安です。また、禁止されているところでも釣りをしてしまう方がいるらしく、被害に遭われた方や動物も後を絶えません。何事もルールを守り、場所や生き物たちを大事にしながらがいいと思います。

 

哺乳類に関しては、タヌキが1件のみでした。腰と骨盤、両脚を骨折しており、予後が悪いのではないかと不安でした。しかし、野生に還せる状態ではありませんが歩けるようになり、元気もでてきたので安心しました。今も親切な里親様の元で元気に暮らしていてくれたら嬉しいですね。

 

今後も治療・看護・リハビリに尽力し行きます。