1)草食性の強い鳥
ハトは成鳥であれば市販のハトの餌ですが、無ければ短期間ならインコやブンチョウの餌でも大丈夫です。
雛の場合は文鳥と同じように粟玉をひと煮立ちさせて人肌程度にさましてから小松菜をすりこんだり、 雛用のパウダーフードを混入して与えます。 (ラウディブッシュ社からでているフォーミュラ3.オリジナルフォーミュラなど。ペットショップによっては入荷しているところがありますので、問い合わせてみてください。)
2)種子&昆虫を食べる鳥
①スズメ
人家の軒先や、瓦の下に巣を作る事が多いようです。 また庭に巣箱をかけた時、巣の孔の大きさが大きいとスズメが入ります。
成鳥 ・セキセイインコや文鳥に使用する殻付きの餌 + 水(時々昆虫類も与える)
・すり餌(4分または5分+小松菜をすったものを混ぜる)
しばらくは風呂敷等で薄暗く静かにしておきます。
(非常に警戒心の強い鳥です。明るくて落ち着かないと餌も食べず衰弱させてしまいます。)
餌を食べだせば文鳥と同じように管理できます。
雛 ・すり餌 (7分餌)
文鳥の雛と同じように、粟玉を使用しても良いのですが、すり餌の方が、食滞もなく育てやすい傾向があります。 ※すり餌には必ず小松菜を少量すり鉢ですって与えて下さい。
2時間おきくらいに与えますが、餌を与えた時に糞をしますのでその都度取り除きます。
一人餌になれば放鳥できますが、羽を痛めて飛べない鳥をそのまま面倒を見る場合は、水浴びと砂浴びの両方好きな鳥ですので、籠の中に砂の容器を置いても良いでしょう。
②ホオジロ
ホオジロもスズメと同じく成鳥を保護した場合は撒き餌を与え、薄暗い場所に静かにしておきます。
放鳥できない鳥は1月くらいしてから、すり餌に変えたほうが良いようです。
すり餌にする場合は撒き餌とゆるくしたすり餌を水の代わりに与え、10日ほどしてすり餌の上に嘴の痕が着くようになったら、すり餌の水分を減らし、撒き餌の量も減らしますと、完全にすり餌食になります。
餌 ・4分餌(繁殖期は5~6分餌)
小鳥店に行くと、「ホオジロの餌」と称する餌がありますが、鶏の餌と同じ物を売っている場合があるようです。
ミヤマホオジロ、ホオアカ、アオジ、シマアオジ、ノジコ、クロジ、カシラダカ等は同じ方法で大丈夫です。
またオオジュリンやコジュリンも同じで大丈夫ですが、両者とも弱い鳥ですのですり餌にして、夏の暑い時期は昆虫を捕まえて与えると良いと思います。
③ヒワ
普通見かけるカワラヒワにはコカワラヒワとオオカワラヒワがいますが、習性等は殆ど一緒です。
またマヒワやベニヒワも同じです。
元来穀物食の鳥ですから、エゴマ、稗、粟等の撒き餌を与えれば成鳥でも簡単に食べ出します。
しかし長期にわたって面倒を見る場合はなるべくすり餌にしましょう。
撒き餌を長期に与えていると脂肪がつき過ぎる傾向があります。
成鳥 ・3~4分餌(春先から初夏は5分6分と餌を強くして、換羽が終わったら、4分餌に戻します。)
雛 ・5分餌に青菜を混ぜて与えます。
すり餌にした場合、夏は腐りやすいので、粉のまま与えて、他に水と青菜を与えても良いでしょう。
また、水浴びも好きな鳥です。
ウソ、ベニヒワ、ベニマシコ、イカル、コイカル、シメ等 もヒワと同じように管理することができます。
ただ、ベニヒワやベニマシコは長期にわたって管理し続けると餌の関係からか紅色がさめてきます。
けれど、ウソに関しては不思議と20年以上前に飼育されていた個体で年と共に色が濃くなり、頬どころか胸まで赤い鳥を見た事があります。
褪色はカロチンを補給するとある程度は防げます(すり餌にニンジンやカボチャをすりおろしたものを混ぜる)。
カロチン源としてはその他に、赤カナリアの色揚げ剤が市販されています。
これはパン粉を赤くしたような物で、もしパン粉が材料であれば、そ嚢の中で酵母発酵を起こす可能性がありますので、与えない方が良いと思います。
※その他に注意する点として、イカル、シメは脂肪要求量がヒワよりも高いため、ヒマワリや麻の実を与えます。 (ただし与え過ぎますと、脂肪過多になり、目の周りに脂肪沈着を起こしやすくなります。)
④ヒバリ
春先に草原や、造成中の土地の遥か上空でホバリングをしながら鳴いています。
造成地や、畑の草刈りに巣を壊してしまって雛が保護される事があります。
雛は普通4羽いますので一緒に保温して餌を与えます。
放鳥できない成鳥 ・春先だけ7分餌にし、普段は5分餌 すり餌を粉のまま与えたり、文鳥等の撒き餌でも可能ですが、その場合は時々昆虫を与えます。
雛 ・餌は青菜を混入した7分餌 自然にすり餌をたべるようになります。
※注意点※
普通の鳥のように止まり木に止まる鳥ではありません。 床には乾いた砂を敷いて、足を保護してください。 (新聞紙等ですと、糞を踏みつけ指先まで糞で固まってしまい、指が落ちてしまいます。)
砂は毎日換えて下さい。 砂浴びを始めるはずですが、水浴びはしません。 指先は時々お湯で洗ってきれいにします。
非常に驚きやすく、上へ飛び上がる性質を持っています。 頭をぶつけて怪我をしますので糸網やガーゼ等を天井に張ります。
但し、網に鳥の足が絡まらないように充分注意をして下さい。 小鳥屋さんに行くとヒバリ籠がありますので、それを使っても良いと思います。
3)昆虫と果実を主食
①メジロ
メジロも春先に雛が保護されることがあります。
成鳥 ・4分餌 (土佐餌でも大丈夫なようです)
雛 ・5分餌 (7分餌では強すぎます)
メジロのすり餌は他の鳥より少し水分を多くしてゆるい状態にします。 (ただし、すり餌の上に水が溜まっているようでは水分が多すぎます。 )
夏はすり餌が腐りやすいので、粉のままでも食べさせます。
冬の時期は暖かくして、気温を15度以上に保つようにして下さい。
※小鳥店で購入された 輸入のメジロは決して逃がさないでください! 日本のメジロとの交雑種が生まれ、遺伝子が交雑してしまいます!!
②ツグミ
秋になるとシベリアから大群で渡ってきます。
猫に襲われたり、建物にぶつかって脳震盪を起こして、保護されます。
ツグミは人に馴れにくく、餌付けができるまでに籠の中で大暴れをして羽を痛めやすいので、籠を暗くし、場合によっては籠の内側にダンボール等で内張りします。
餌 ・やや固めのすり餌に、ピラカンサ等の実や、昆虫、ミミズ等を混ぜて与えます。
体が大きいので一日食べなくても普通は大丈夫です。
餌付きましたら、5分餌を基本に果実昆虫、ミミズを時々与えます。
アカハラ、シロハラ、クロツグミ、マミジロ、マミチャジナイ、トラツグミが同じような餌の与え方です。
イソヒヨドリは少し体質的に弱い為、6分餌を与えます。
③ヒヨドリ
基本的にかなり植物食の鳥です。
成鳥 ・3分餌を与えます。
雛 ・5分餌 + 果物
充分なビタミンを取らないとビタミン不足による栄養障害が多発します(脚弱症等)。
予防のため青菜を混入したり、果物も充分に与えてください。
4)昆虫類を主食とする鳥
①ウグイス
春になり、ホーホケキョと鳴き出すおなじみの鳥です。
冬場は意外とすぐ近くの笹薮にいて、チャッチャと鳴いています。
ウグイスというとウグイス色と思って、メジロをウグイスと間違える人が多いようです。
春先に雛を冬に成鳥を保護する事が多いです。
ウグイスの仲間は弱い鳥が多く長期の管理は大変です。
微粉末のすり餌を少しゆるくして、ピーナッツの粉や、卵黄粉を乗せておきます。
またはピーナッツ粉と卵黄粉をゆるくした物だけでも良いようです。
食べるようになってから、徐々にすり餌に変えて行けば良いわけです。
参考までに :餌付きにくい場合、少し太い止まりの上側に溝を掘り、その中にすり餌を入れて、鳥が足に付いたすり餌を取ろうとして食べ出すそうですが、当院ではその経験はありません。
餌 ・5分餌を与えます。
繁殖期(鳴いている時期)は7分餌くらいにし、鳴き終わったら5分餌にもどします。
この際、換羽の時期に入りますので、湿気と温度に 充分注意してください。
オオヨシキリ、コヨシキリセッカ、ムシクイ、センニュウは7分餌以上の強い餌で 8分餌か胴返しを使用します。
冬場にカラ類と混群している鳥にキクイタダキがいます。
日本で最小の小鳥で、あまりに小さくて人の手の中で歩き回れるほどです。
非常に弱い鳥ですので、保護した場合は保温に努め7分餌にゆで卵の黄身を混ぜて食べさせます。
長期管理はかなり難しい鳥です。
②ヒタキ類
美しい鳥が多く、なかでもオオルリは日本3銘鳥として古くから飼育されておりました。(もちろん今では飼育できません)
春秋の渡りの途中に弱って保護される事があります。
弱い鳥が多いので、保護した場合は直ちに保温します。
そして、口をこじ開けてでも強制給餌をし、体力を維持させます。
とりあえずはスポーツドリンクと昆虫を食べさせて、餌付けに入ります。
完全にすり餌を食べるようになるまでには二ヶ月くらいかかります。
キビタキ ・冬 4分餌
・夏 6分餌
オオルリ ・4分餌
特にオオルリは木の上で囀る時も含め、静かな鳥ですので強い餌にすると脂肪過多を 起こしやすくなります。
※すり餌の硬さについて:固まりを少量くわえて一気に喉の奥に飲み込むようにして食べます。そのため、すり餌はやや固めにして嘴でくわえやすいようにします。
籠はなるべく大きいものにして、止まり木の往復の距離を長くしましょう。できれば小鳥小屋があれば最高でしょう。
ただどちらの鳥も夏鳥ですので、冬の寒さ対策は完全にします。15℃以上できれば20℃位は欲しいと思います。
サンコウチョウを除く他のヒタキ類はキビタキと同じ管理方法で良いと思います。
サンコウチョウに関しては当病院でも経験はありませんが、昔聞いた話では餌付けが最も苦労するようです。
サンコウチョウはフライキャッチャーですので飛ぶ虫を食べています。
大きな金網の籠の中でハエ等を飛ばして食べさせて、次に羽を取った虫を少し濡らして すり餌の粉をまぶします。
すり餌の味を覚えさえてから、すり餌の上に虫を載せて最後に埋めるようにして徐々にすり餌に附けたと聞きました。
また、雄は尾が長いので、背の高い広い籠でないと、せっかくの長い尾がぼろぼろになってしまいます。
③キツツキ類
市街地で見る事のできるキツツキは、コゲラといってスズメくらいの大きさです。
アカゲラやアオゲラは一回り大きくヒヨドリくらいの大きさです。
いずれも保護した場合は金籠に入れないとすぐに壊して脱走します。
コゲラでしたら、普通のセキセイインコの籠でも充分ですが、アカゲラクラスになると、 小さな金籠ではすぐに壊されますので、丈夫なオウム籠にいれます。
籠の中に丸太を立てかけますが、移動しながら糞を周りに飛ばしますので、籠の周辺を覆っておきます。
また、金籠で飼育していると、尾羽の擦り切れがかなり激しく起こってしまいます。 そうすると放鳥時に上手く自分の体を支えられなくなってしまうので、金籠の内側には樹皮の着いた板で 内張りをしておくと、尾羽の擦り切れを防ぐことができます。
餌入れもプラスチック製では壊されてしまいますので、金属製や陶製のものが良いでしょう。
餌 ・基本的に5~7分餌 昆虫も適宜あたえます。
植物の実も多少食べますので、柔らかい果実を与えても良いでしょう。
④カラ類
普通に見る事ができるのは、シジュウカラです。 少し山のほうに行くとヤマガラ、コガラ、ヒガラがいます。
いずれも木立の中を走りまわるように飛び交う可愛らしい小鳥です。
ヤマガラは昔から御神籤引きの芸を覚え、日光で御神籤引きをしていたのを見た ことがあります。
成鳥 ・すり餌 (7分餌)をなるべく早く食べさせるようにします。
雛 ・保温し7分餌にピーナッツの粉を少量混ぜます。
ミルワーム、青虫、ゆで卵の黄身、松の実、ピーナツの粉等を総動員してみてください。
落ち着いたら、籠の中に竹筒の輪切り等を使って 巣を入れてやるとよいでしょう。
カラ類と冬になると混群を作ってジュリジュリ鳴きながら飛び交うエナガは、シジュウカラより更に弱い鳥です。
7分のすり餌にピーナッツの粉や、クルミの粉を混ぜます。
5)雑食性の鳥
雑食性の鳥の代表はカラスでしょう。 都会のカラスの害が叫ばれていますが、ゴミの放置等は人間の責任も大きいと思います。
一般的に都会のカラスがハシブトガラスで、里山にいるのがハシボソガラスですが区別がつきにくく、 嘴の大きさの違いと、鳴き声がハシブトのほうが澄んだ声でカーカーと鳴きます。
都会ではハシブトガラスの雛が巣から落ちて(巣を壊されて?)保護されることが多いです。
餌 ・九官鳥の餌や、ドッグフードをふやかすと与えやすいでしょう。
その他、果物や、小魚等なんでも食べますので、栄養バランスに気を付けて育てます。
太らせすぎると脚が曲がりやすくなってしまうので注意してください。
カラス類で一番問題になるのが、人に馴れ過ぎてしまう事です。餌を与える以外はかまわないようにしませんといけません。
放鳥しても人の側で悪さをして困る事になりかねませんので、注意しましょう。
カラス以外のオナガ、カケスも九官鳥の餌や、すり餌で栄養バランスに気を付ければ問題ないでしょう。
カラスと同じような性格ですので、飛べるようになったら、人に馴れてしまわないうちに 早く市街地や山に連れて行き放鳥しましょう。
6)魚を主食にする鳥
①サギ類
サギ類は田や沼地に生息していますが、車にはねられたり、電線に当たったりして 保護される事の多い鳥です。
いわゆる白鷺のコサギ、チュウサギ、ダイサギの他に、ゴイサギやアオサギ等が保護されます。
サギ類は首をすくめた状態から、急に首を伸ばして突いてくることがあります。 目をやられて失明することもありますので十分注意してください。
基本的にサギ類は魚食ですが、強制的に魚を飲み込ませても吐いてしまいます。
なるべく落ち着かせて自力で食べさせるように工夫しましょう。
生きたドジョウや金魚をたらいに入れて自分で食べてくれれば大丈夫です。
餌の魚を購入する際、淡水魚を食べる鳥は海水魚ではなく、川魚や、ザリガニ等の方が良いようです。
(ある動物園の先生の話では、サギの雛にアジを与えつづけていたためか全部死亡し、解剖したところ、脂肪壊死症をおこしていたとのことです。)
淡水魚を食べる鳥の場合はワカサギを使ったり、海の魚にビタミン剤を混ぜて与えると良いでしょう。
カワセミの場合はワカサギを強制給餌するか、自力で食べる場合はメダカやグッピー、金魚(小赤)を
水盤に入れて 食べさせるとよいです。 ただし、体が小さいため長期の飼育は困難です。
②カモメ類
海の近くではウ、カモメ、ウミネコが釣り糸に絡まって餌が取れなくなったり、小規模な油汚染で保護されます。 (小規模な油汚染とは、コンビナートの油タンクが経年変化で古くなり、少量づつ油が漏れて起きるものです。)
春先の大風が吹いた後で、ミズナギドリが弱って内陸部でも落ちてくることがあります。
体が前述の鳥と異なりかなり大きいので、栄養状態が良ければ1日食べなくても とりあえずは問題ありません。
いずれの鳥も足が弱いため長期の保護は難しく、床材に藁、エアークッションなどを敷き 脚を保護しなければなりません。
(コアホウドリのサイズでは、半年位で足の裏が痛んできました。)
南方系の鳥は冬保温をしっかりとして、餌はアジやイカ、 エビ等を与えます。
7)肉を主食にする鳥
餌 ・マウス、ヒヨコなどが手に入りやすいです。
マウスを与えれば良いのですが費用がかかるので、オスの初生雛の方が価格的には与えやすいでしょう。
初生雛は栄養価が低いので、できれば少し育てて太らせてから与えます。 ヒヨコの餌としては、野菜屑、ドッグフードの残り等を与えると元気に育ちます。
マウスはハムスターフードと水を与えます。 密飼いができるので便利ですが、清掃を怠ると臭気がきつくなります。
また、冷凍のマウスを与える場合には、解凍後、必ず内臓を取ってから与えてください。
放鳥できない場合は、缶詰のドッグフード等に餌付けると管理も楽です。
①フクロウ類
なかなか餌付けが難しく、 保護してしばらくは強制給餌により体力を維持させなければならないことも多いです。また、栄養バランスの良い昆虫が手に入りにくく、市販されている昆虫を中心とした餌付けでは かえって栄養障害を起こしてしまうことがあります。
ペットショップなどで購入したミルワームを与える際は、必ず養殖し、栄養をつけたものを与えてください。
(フスマ、野菜くず、粉チーズなどを虫に与えてしばらく育ててください)
はじめは鶏肉、レバー等にカルシウム、ビタミン剤を混入して小さく刻んでピンセットで食べさせたり、缶詰タイプのドッグフードをあげると良いでしょう。
缶詰タイプのドッグフードは栄養バランスも良いので比較的用いやすいかと思います。
しかし、猛禽類に対しては脂肪分が多いため多給すると太ってしまいますので、量には注意が必要です。
小型哺乳類・鳥類を食べる鳥:中型のフクロウ類
上記のように、 ヒヨコやマウスを与えてください。
その他、昆虫食の猛禽類と同様に鶏肉やドッグフードの缶詰等を与えてもかまいませんが、必ず放鳥前には生餌を食べさせる訓練を行わないといけません。
②ワシ、タカ類
ワシ、タカ類ではトビ、サシバ、オオタカ、チョウゲンボウが比較的多く保護されます。
タカ類は小鳥を食べていることが多いので、基本的にはオス雛を与えます。
(トビと海ワシは魚でもドッグフードでも何でも食べることが多いので楽です。)
大型のタカ類では、大きくしたヒヨコやウズラでも良いでしょう。
生きたマウスを与える際は、頭部を叩いて失神させるか、頚椎脱臼をさせておかないと、マウスが脱走したり、鳥を逆に負傷させる恐れがあります。
8) 貝やゴカイ、水生小昆虫等を主食にする鳥
シギ・チドリ類は小魚、バッタ、エビ、ゴカイ、タニシ、小昆虫等の動物質と 稲や松、ソバ、ヒエ等の種子を食べています。
鳥の種類により食べる割合が違います。
鶏の餌を食べてくれれば楽ですが、なかなか餌付けが難しく、当院で保護したチュウシャクシギでは水にオキアミを浮かせたところ食べてくれ、入院1月後に無事放鳥することが出来ました。
外傷などない衰弱した個体は、経口的に強制給餌をしてなるべく早く放鳥した方が良いでしょう。