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下顎・上顎膿瘍

顎にこぶのようなものができた、顎が腫れていると言って来院されるケースが多いですが、これは歯からくる疾患です。

歯根部の炎症が顎の骨にまで波及し、多量の膿がたまってしまったり、不正咬合となって過長した臼歯が頬に刺さることで感染症を起こしてしまったりすることから起こります。

原因が歯にあるということで、根本的な治療は原因となっている部位の抜歯になります。
しかし、抜歯自体は大変困難な場合が多く、また、来院された時点ですでに周囲の骨に 炎症が波及してしまっていることが多いため、なかなか根本治療は難しいといえます。

一度膿瘍ができてしまったら、切開、排膿の処置を繰り返すことになります。こまめに洗浄消毒をすることで、広がりを少しでも食い止めるようにしていく必要があります。この場合、たとえ膿の貯留がなくなり治ったように見えても、数ヵ月後に再発してしまうケースがほとんどです。

この病気はおおもとは不正咬合から来ることが多く、予防も不正咬合の場合と同様です。

下顎、上顎膿瘍を起こさせないために、日ごろの食生活を牧草主体に改善するようにしてください。