2022年の保護鳥獣は鳥類21種(57件)、哺乳類2種(4件)の計61件でした。
搬入後の転帰は、鳥類では死亡率44%、放鳥47%、発見者やボランティアの方による一時的飼育が9%でした。
哺乳類では、死亡率50%、発見者やボランティアの方による一時的飼育が50%でした。
昨年よりは、搬入件数が多かったのですが、一昨年よりは少ないです。本年は幼鳥と成鳥の割合は同じでした。幼鳥のなかでも、シジュウカラとツバメの雛が巣立ちの失敗や誘拐などで多数搬入されました。その他では、ハト類が怪我等で搬入されました。
当院では、2回目の搬入となるヒクイナや搬入件数の少ないアオバトやアカハラ、ホオジロ、イソシギ等もきました。
年々と搬入数が少なくなっている傾向です。雛鳥誘拐の件数が減ってきているのではないかと思います。ポスター等で多くの方の目についている結果でしょうか。SNSも普及してきているので、雛についてのことを目にする機会が増えるかもしれません。
心苦しい気持ちは理解できますが、近くに親鳥がいることを信じて見守っていけたらいいなと思います。
哺乳類は、タヌキとノウサギが搬入されました。
本年は昨年よりも放野することができましたが、まだ半分くらいは放野に至りませんでした。今後も少しでも多く放野できるように、全力を尽くします。