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1月 15

鳥獣保護活動まとめ2014

   

2014年の保護鳥獣は鳥類30種(92件)、哺乳類3種(7件)でした。 搬入後の転帰は、鳥類では死亡36%、放鳥42%、発見者やボランティアの方による一時的飼育が20%でした。

また、哺乳類では残念ながら死亡が100%という結果になりました。  

 

鳥類では街中でよく見かけるスズメやツバメが今年も多く保護されました。他には、今年は当院では初めてヨシガモが保護されました。哺乳類ではタヌキとアナグマとノウサギが保護されました。

 

保護理由は交通事故や建物・電線等に衝突、粘着剤等の付着などさまざまでした。

また、春から夏にかけての鳥のヒナの保護理由では、巣立ちの失敗や善意の誘拐がありました。

善意の誘拐というのは、巣立ちの時期で上手に飛べない鳥を間違って保護してしまうことです。巣立ちの時期は上手に飛べないことが多いので、ヒナを見つけた時は、保護する前にまず怪我をしているのか確認をするのが大切です。怪我をしていない場合はそっともといたところへ戻してあげるのがよいでしょう。  

 

保護された動物すべてを野生に帰すのは実際には難しいですが、1羽・1頭でも多くの動物を野生に帰せるようにこれからも救護にあたっていきたいと思います。

 

ヒヨドリ2014.6.15保護 5~6月に保護されたヒヨドリのヒナ~

 

 

ノウサギ2014.7.4保護4~7月に保護されたノウサギの子ども~