2010年の保護鳥獣は鳥類34種(130件)、哺乳類4種(14件)でした。
搬入後の転帰は、鳥類では死亡51%、放鳥26%、 当院での飼育継続が2%、発見者やボランティアの方による一時的飼育が21%でした。
また、哺乳類では死亡36%、放獣が43%、発見者の方の一時的飼育が21%となっています。
2010年は雛や幼体の保護数が圧倒的に多かったため、保護理由は善意の誘拐、巣立ちの失敗が多くなっています。
今年の野生動物保護数は、来院数だけを見ると過去最高でした。
巣ごと運び込まれるケースや、多数の雛が一度に保護されることが多く、巣立ちの難しさを改めて考えさせられました。
また、今年は普段あまり姿を見ることのない哺乳類の保護が多かったことも特徴で、昨年一例も保護の無かったアナグマが今年は3例も保護され、いずれも放獣する事ができたことが印象深いです。