2009年の保護鳥獣は鳥類32種(98件)、哺乳類4種(5件)でした。
搬入後の転帰は、鳥類では死亡53%、放鳥29%、発見者やボランティアの方の終生または一時的飼育が16%、 当院での飼育継続が2%でした。また、哺乳類では死亡80%、放獣が20%となっています。
保護理由は事故、衝突などによる 骨折などの外傷が最も多く、続いて巣立ちの失敗、善意の誘拐などでした。
今年はフクロウの保護が多い年でした。雛だけで3羽、成鳥も含めると合計9羽保護されました。
気候などの影響もあるのでしょうか。異常気象などの彼らへの影響が懸念されます。
保護されたフクロウたちで放鳥する事ができたのは1羽だけでした。雛のうちの2羽はまだ病院内で飼育されています。
人に馴れてしまっているため自然界ではきっと生き抜いていくことのできない子達です。
治療・保護とはいえ、どこまでが踏み込んでも良い領域なのか常に悩みます。