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5月 06

キジバト

2008年5月6日搬入 (千葉県船橋市)

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保護時の様子

路上でよろよろしていたところを保護されました。

重度に削痩し、ふらついて歩行もままならず、軽く押しただけで倒れてしまうほどでした。

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矢印:そのう内の球状物(手術前のため羽毛を抜いてあります)

そのう内に指先ほどの大きさの堅い球状物が触診され、糞便検査ではコクシジウムの重度の感染が認められました。

 

球状物が人工物の可能性もあったので、そのう切開にて摘出しました。

何かの植物の種子かと思われますが、非常に堅く、さらには、そのう内発酵を起こしていました。

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摘出された種子(?)。右は割面。そのう内も、種子内も非常に酸っぱい臭いにおいがしました。

 

状態はすぐには改善せず、コクシジウムの駆除剤を投与するとともに、強制給餌や皮下補液を続け、
2週間ほどでやっと自力採食するようになりました。

その後だんだんと飛べるようにもなり、3週間後に近くの公園にて放すことが出来ました。

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放鳥時。