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1月 06

鳥獣保護活動報告2023

2023年の保護鳥獣は鳥類23種(70)、哺乳類3種(4)でした。

搬入後の転帰は、鳥類では死亡率43%、放鳥率t33%、発見者やボランティアの方による一時的飼育が23%、治療飼育継続中が1%。哺乳類では、死亡率50%、放野率0%、発見者やボランティアの方による一時的飼育が50%でした。

 

本年度は、昨年度と比べて水鳥が多く来ました。搬入されたのが、鳥インフルエンザの流行前でよかったです。ツバメやカラスの搬入は少なく、スズメの雛が多く搬入されました。キジバト、カワラバトの搬入数は過去最多でした。ほかの動物に襲われていたり、巣から落下、交通事故が原因で衰弱していた個体が多く感じられました。法律で禁止されているのにも関わらず、ヒナのいる巣の破壊もありました。人為的な理由で運ばれてくることが多々あります。そのようなことを減らすためにも、ひとりひとりが意識して生活していくことが重要だと思いました。

少しでも野生動物への被害を減らすために、ガラス張りの建物には鳥がぶつからないように装飾をすること。育雛を始めた巣の破壊をしないようにし、静かに見守ってあげること。飼い猫は屋内で飼育するようにすること。など少し意識を変えることで助かる命があります。

育雛中の巣の破壊はしてはいけない、飼い猫の完全屋内飼育・終生飼養は、法律で定められています。もし、巣を作られてほしくないところに作ってしまった場合はすぐに撤去し、再度作られないようにテープを張る、枝を切るなどの対策をおすすめします。卵を産む前なら撤去しても法に問われません。

 

哺乳類に関しては、疥癬による衰弱、ほかの動物に襲われいた、交通事故で搬入されました。

生まれて間もない二ホンイタチも搬入されました。残念ながら助かりませんでした。生まれたばかりなのに、救うことが出来ず申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。今年保護されたタヌキは、すべて疥癬により衰弱していました。治療をし回復してくれたので良かったです。

 

鳥類、哺乳類どちらも放野率が低いので、少しでもあげられるように今後も治療・看護・リハビリに尽力し行きます。

 

野生動物2023