昆虫食の鳥は、虫をそのつど取ってくるわけにもいきませんので、代用食としてすり餌(擂り餌)を与えます。
すり餌
植物性の上餌と動物性の下餌(下餌は普通フナ粉)を混合したものです。
(上餌は米糠、玄米、大豆、麦粉等でこの上餌の配合も鳥の種類で変えると良いようですが、保護鳥の場合それ程気にする必要もありません )
上餌の重量10に対して下餌を5の混合で5分餌と呼びます。
普通は5分餌が基本ですが、雛の時は7分餌だったり、特殊なミソサザイは胴返しといった当分の餌や、土佐餌という大豆と玄米を等量にしたメジロ専用の餌もあります。
すり餌を購入する場合、微粉末のすり餌と粒子の粗いすり餌があります。
・ 微粉末のすり餌
嘴の特に細い鳥 … メジロやカラ類、ウグイスな
・ 粒子の粗いすり餌
嘴の少し平たい鳥 … ヒタキ科やスズメ類など
ややパサパサ気味のほうが、食べやすいようです。(虫をいったんくわえてから、口を上に開けて飲み込むようにする動作が関係するようで、特にヒタキ科の鳥に粘々したすり餌を与えると、喉に炎症をおこすこともあります)
すり餌を使って、餌付けをする場合
基本的に水は与えません。
緩めのすり餌に昆虫を乗せたり、果実、ゆで卵の黄身などを混ぜて与えます。
野鳥を保護したときは、鳥が落ち着くよう周りを囲い、薄暗くしておきます。
すり餌の上に鳥のつついた後があれば、徐々にすり餌の水分を減らし、1週間ほどかけて普通のすり餌の硬さにします。
充分にすり餌を食べるようになったら水浴び用の水入れを入れても良いでしょう。