野生鳥獣保護活動

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年度別鳥獣保護活動報告

【2012】 【2011】

【2010】 【2009】 【2008】 【2007】 【2006】

【~2005】

当病院は千葉県の傷病野生鳥獣救護動物病院に指定されており、傷ついた野生動物が運ばれてきています。

 


【傷病鳥獣保護について】

保護されてくる傷病鳥獣保護件数は、年間おおよそ100件前後で、その9割以上を鳥類が占めています(表3)

これまでに搬入された野鳥の種類は16目99種(表1)で、 ときには国の天然記念物のオオワシや絶滅危惧種に指定されているコアホウドリ、ウミスズメなどが持ち込まれることもあります。

原因別に見ると、交通事故や建物などに衝突する事による捻挫、骨折が最も多く39%、次いで巣立ちヒナの誘拐・巣立ち時の事故28%、衰弱13%、などが挙げられます(平成17年)。

 


【ヒナで連れられてくる鳥のほとんどは、巣立ち直後のヒナです】 

巣立ち直後のヒナは、まだうまく飛ぶ事ができず、親鳥の下で飛行訓練をしています。

そのような状態のヒナを、飛ぶ事ができずに弱っていると誤解して連れてきてしまう方が多く見られます。

巣立ちヒナは、外見的にはまだ嘴の脇が黄色く残っていて、殆どのヒナが自分で餌を 採ることができず、親鳥に餌を運んでもらっています。

毎年5、6月になると、巣立ち雛の”善意の誘拐”によって病院内に巣立ちヒナがあふれかえってしまうということが 毎年起こります。

もし巣立ち雛を見かけたら、そのままそっとしておくか、見つけた所の近くで、外敵に襲われないような場所(木の上や塀の上など)に置いて、様子を少し離れた場所で見てあげて下さい。

親鳥がヒナの側に戻ってくるようでしたら心配はありません。 巣立ちヒナはもうすでに親鳥の姿を認識しているので、人が餌を与えようとしてもなかなか餌付いてくれない場合があります。

その場合は強制的に給餌しますが、それでも衰弱して弱っていくヒナもいます。

ヒナを見つけても安易に持ち帰ったりせず、それが巣立ちヒナなのかどうか見極めることが重要です。

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【野生動物を保護する際の注意点】

怪我をしたり弱っている野生動物を保護する時には幾つかの注意点があります。

野生動物は当然ですが人馴れしていない為、人が捕まえようとすると暴れてかえって傷を悪化させたり、場合によっては人に襲いかかったりする事もあります。

嘴、爪や牙などには十分注意して扱うようにして下さい。

特に猛禽類は鋭い爪を持ち、獲物を捉え引き裂いているわけですから、少し引っかかれただけでも大怪我をしてしまいます。

またサギなどは長い首を伸ばし人の目を狙ってつついてくることがあります。

捕まえる時は、どんなに動物が弱っていても決して油断せず、軍手や布などを用い嘴や足はしっかりと抑えてください。

野生動物を保護した時には、羽などを痛めないようにダンボール箱に入れて暗くし、暖めてあげて下さい。

小鳥用の籠や犬用のケージなどは、隙間に羽や足を引っ掛けて、かえって弱らせてしまうことがありますのでなるべく使用しないでください。

使用する場合はケージの内側をダンボールで覆い、隙間を開けないようにしてください。 また野生動物は人の姿が見えていると、ストレスを受け、それだけで弱ってしまうことがあります。

野生動物は当然の事ながら種類によって扱い方も餌も違います。 特に野鳥は餌の配合が難しく、間違った餌を与え続けていたために弱ってしまった鳥もよく当院に連れて来られます。

⇒ 野鳥の餌と管理のページへ

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 【傷病鳥獣の保護ボランティア】

病院に連れられてきた動物の多くは衰弱しています。

抗生剤や栄養剤などの処置をして保温し、次に外科的・内科的な処置をします。

食欲、元気が戻り、状態が良くなってくると自然の中で生きていけるようにリハビリをはじめていきます。

自分で餌を捜して食べられるくらいまで元気になれば、野生に帰す事ができます。

しかし、飛べなくなったり、自分で餌を捜す事ができない動物はすぐには野生復帰ができず、 人のもとでリハビリのために、しばらくの間保護飼育される事になります。

当病院に運ばれてきた野生動物のうち無事に放野できたものは全体の約20%で、 全体の約30-40%は長期間のリハビリ、あるいは一生涯の保護飼育が必要となります。

 

千葉県では、傷病鳥獣の保護ボランティア制度があります。

一般の人から広く募集していますので、もしリハビリができるスペースのある方や、 保護飼育をすることができるという方は、ぜひ傷ついた動物たちの保護者になって下さい。

ボランティア制度の詳しい事は、ボランティア募集のページをご覧ください。

⇒ ボランティア募集・リンクのページへ

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【野生動物はペットではありません】

野生動物を保護している時に忘れてはならない事は、野生動物は決してペットではないという事です。 

あくまでも放野するまでの一時的な避難場所であるという事を忘れてはいけません。

野生動物を連れてくる方の中には人に馴れさせてしまって、放野出来なくなってしまう方も数多くいます。

人に長期間保護飼育された野生動物は確かに放野がとても困難です。

ですが、元来大空を自由に飛び、野原を駆け巡る姿が本当の姿ですから、なるべく本来の姿に戻す手助けをするべきでしょう。

リハビリの第一歩としてはまず、保護している動物になるべく近づかないようにする、あるいはゲージに目隠しをして人の姿を極力見せないようにする事から始まります。

そして、野鳥だったらなるべく広い場所(大きな部屋など)で飛行訓練をさせ、要所要所にその動物が自然中で食べると思われるものを置いていてみるのも良いと思います。

長期に保護飼育すればするほど放野が困難になります。リハビリが終わったらなるべく早く放してあげるのが原則です。

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【2016傷病鳥獣保護記録】

  以下のリンクからPDFファイルへアクセスしてください。

 ⇒野生動物2016

野鳥の餌と管理

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