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リス

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リスの分類

げっ歯目 ―リス亜目 ― リス科 ―リス亜科
―リス属  ニホンリス
キタリス
―タイワンリス属 タイワンリス
―シマリス属 シマリス

 


リスの仲間にはシマリスを始め、キタリス、タイワンリス、ミケリスなど、様々な種類がありますが、大きく分けるとシマリスと樹上性の大型リスとに分ける事ができます。

シマリスは北海道に生息しているエゾシマリスの亜種です。

またエゾリスとして売られているものは、おそらく大陸産のキタリスです。

 

キタリスは特定外来生物に指定されたので、2006年8月1日より飼育、繁殖、販売が原則禁止になりました。

環境省HP: http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html

それ以前より飼育していた人は環境省に登録してください。
違反した場合はとても厳しい罰則があります。

環境省HP: http://www.env.go.jp/nature/intro/2gaiyou.html

 

北海道の人は絶対に逃がさないようにして下さい。交雑種が生れ、純潔性が失われる可能性があります。

その他の地域でもニホンリスの生態系を狂わせる可能性がありますので十分注意しましょう。

 

ペットショップで見るシマリスは海外から輸入されてきたものです。

日本に輸入する為に捕獲された時点で呼吸器を痛めている事が多いので、注意して選びましょう。

ペットショップで選ぶ場合は呼吸が落ちついて、食欲もあり、下痢の無い事を必ず確認して下さい。

 


リスの飼い方

【ケージ】

リスは運動量がハムスターと比較にならないほど多いので、背の高いケージを用意します。

大型リスは大型のオーム籠を使用した方が良いかもしれません。

床の部分のプラスチックは齧られて壊される事を覚悟しておいて下さい。

樹上性のリスは動き回りながら、排泄をするので、ケージの周りは便と尿を飛び散らかされます。
周りをダンボール等で覆っておくと良いでしょう。

またケージが尿で汚染されますので、掃除もこまめに行わないと直ぐに錆が出てしまいます。
錆だらけの籠では手足を痛めてしまいます。

ケージは1年したらそろそろ注意して買い換える準備をしましょう。

またケージの網の、面と面との縦の隙間は、要注意です。
リスの指が滑り込んで抜けなくなり、脱臼したりちぎれてしまったりと大惨事になることがあります。

また足を引っ かけてけがをする場合があります。
シマリスの場合、床は金網を外したほうが良いかもしれません。

大型リスの場合は不思議とそういう事故はありません が、生活環境の差かもしれません。

【水入れ】

オウム籠に付属しているアルミダイキャストの水入れは、直ぐに白い粉を吹きますので、餌入れとしては使用しないでください。

水は給水器かオウム用のステンレス製のものの使用をお勧めします。
給水器も、合成樹脂タイプは本体を齧られて孔を開けられる事があります。

水入れを使用した場合は水が汚れやすいので一日に数回水を換えましょう。

【床・付属品】

もちろん金網を外しても良いのですが、床の新聞紙はあっという間にシュレッター状態となります。

また、床材に絶対ペットシーツを使用してはいけません。
ペットシーツは水分で膨張して固まるので、シマリスが口の中に入れると危険です。

床には砂を敷くのが一番無難です。
チップ材の使用はアレルギーを起こす可能性が高いので使用しないほうが良いです。

ケージの中には巣箱を入れますが、シマリスは床に、樹上性リスはケージの高い所に付けます。
齧ってすぐに壊されますので、消耗品と思って下さい。

回し車はシマリスなら入れても良いでしょう。
その場合ハムスターと同じではしごタイプのものは避けてください。

樹上性リスは大きいので、回し車も大きくなり籠の中が狭くなります。
無くても自分でくるくると回っているで、特に必要はないでしょう。
 

【餌】

市販のペレット状のハムスター、リスフードを基本に、小松菜、チンゲンサイ等の青菜や野菜、各種のナッツ類、ハトの餌、動物性蛋白として時々無塩チーズやヨーグルト、ゆで卵等を与えます。

小鳥の餌もシマリスは食べますが、大型のリスはあまり好きではないようです。

ヒマワリが好きだからと、ヒマワリしか与えていない飼主さんもいますが、
ヒマワリは脂肪分が高く、栄養バランスが悪いため、栄養失調になってしまいます。

離乳期のリスは市販のリスミルクや、プレーンヨーグルト、クリームチーズ、カステラ、バナナ、ゆで卵の黄身で離乳食を作ると良く食べます。

人の手で与え続ければ、よく馴れて手乗りリスになります。