ハムスターの分類
げっ歯目 (Rodentia) |
-ネズミ科 | -キヌゲネズミ亜科 | |||
-ヒメキヌゲネズミ属 | キャンベルハムスター ロボロフスキーハムスター |
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-キヌゲネズミ属 | チャイニーズハムスター | ||||
-ゴールデンハムスター属 | ゴールデンハムスター |
ハムスターの飼い方
【ケージ】
水槽タイプを使用して下さい。
★鳥かごタイプのケージは、足を引っかけて捻挫や骨折をしてしまうことがあるのでお勧めできません。
【床材】
・砂(川砂、焼き砂等、衛生的なもの)
・新聞紙
・広葉樹のチップ(ポプラ、ユーカリのチップなどが市販されています)
★ハムスターはアレルギー反応を起こしやすいため、低刺激の床材を使用して下さい。
特に針葉樹のチップ(パインチップ)はアレルギーを起こしやすいので避けてください。
ワタなどの繊維は、足に引っかけて絡まってしまう事故がありますので避けた方が良いでしょう。
【回し車】
梯子タイプの回し車は隙間に足がはまりやすく、骨折の原因になります。
足が引っかからないような回し車を使用して下さい。
大きさはハムスターの体が反り返ってしまわないような、大きめのサイズのものを購入したほうが良いでしょう。
【餌】
・市販のハムスターフード(ペレット)
ヒマワリやかぼちゃの種など、数種類のものがミックスされているようなものは
好きなものだけを選んで食べてしまっていることが多いので、避けたほうがいいでしょう。
・小鳥の餌(アワ、ヒエ、キビなど)
ただし、ビタミンAが含まれていないので、必ず毎日青菜をあげてください。
・小鳥用のペレットタイプのフード
小鳥用のものは脂肪分がハムスターフードに比べ少ないので、肥満のハムスターに良いです。
・野菜(コマツナなどの緑黄色野菜)
ただし、ほうれん草は骨をもろくする成分が含まれているため、多量に給餌しないようにしてください。
・その他(ひまわり、かぼちゃなどの種)
1日2~3粒程度が目安です。
★ひまわりの種など脂肪分の多い餌を多給してると、肥満になりやすくなります。
肥満は内臓疾患や、骨折、捻挫などさまざまな疾患を引き起こす原因となります。
また、栄養バランスが悪く、栄養性の病気が起こりやすくなります。
好んで食べるからといって、決して主食にしないようにしてください。
【食欲のない場合】
下記のものを適時組み合わせて流動食を作り、食べさせてあげてください。
ヨーグルト
カステラ
カッテージチーズ(無塩)
バナナ
すりおろした小松菜など
また、水分補給として、スポーツドリンクをスポイトなどで飲ませてあげても良いでしょう。
主なハムスターの病気
ハムスターの寿命は人間と比べ、はるかに短い動物です。
そのため病気になってしまった場合、その進行スピードはとても速く、病気の予防、早期発見には、毎日の観察が とても大切になってきます。
体重、餌の食べる量、糞や尿の量や状態、毛並みや体型など、日ごろからチェックするようにしてあげて下さい。
もし、何らかの異常が見られた場合 には、すぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。
【骨折】
ハムスターの骨折で一番多い部位は人でいう脛(すね)の部分です。
一番多い原因としては、鳥かごタイプのケージによじ登っておちたり、回し車の隙間に挟まってそのまま回ってしまったりということがあげられます。
ハムスターは骨折してもそのまま動き回りますので、脛の骨が皮膚から飛び出てしまうことも多くあります。
骨折した直後で、骨が皮膚から飛び出ていないようであれば、固定して治る場合もあり ます。
しかし骨が折れていてもハムスターは動き回るため、うまく治ることは少ないといえます。
そういった場合、足を切断するしかなくなってしまいますので、生活環境で骨折の原因となるようなものを
なくすようにして予防することが大切になります。
【アレルギー性皮膚疾患】
ハムスターの脱毛の原因の一つに 、針葉樹のチップ(パインチップ)による接触性のアレルギー皮膚炎があります。
チップを床材として使っていると、ほとんどの例で約半年から一年で発症してきます。
予防方法としては、とにかくアレルギーとなりそうな床材を使わないことです。
【腫瘍】
ハムスターは非常に腫瘍の発生率の高い動物です。年齢と共に腫瘍は出来やすくなります。
腫瘍は、急激に大きくなってくることが多いので、毎日体を良く触り、今までなかったしこりを見つけた場合は、できるだけ早急に動物病院で診察を受けるようにしてください。
【消化管寄生虫】
ハムスターの消化管寄生虫で代表的なものには、Giardia. muris、Spironucleus. muris、線虫、条虫などがあります。
なかでも、Giardia. muris、Spironucleus. muris の寄生があると、幼弱なハムスターに重篤な下痢を引き起こすことがあります。
また、 ネズミ盲腸蟯虫、小形条虫などは、人畜共通の寄生虫です。
寄生虫感染の有無は糞便検査で調べることができます。健康状態がいい場合でも感染していることも多いので、糞便検査は必ず行うようにしましょう。