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1月 15

鳥獣保護活動まとめ2015

2015年の保護鳥獣は鳥類33種(84件)、哺乳類3種(4件)でした。搬入後の転帰は、鳥類では死亡57.1%、放鳥27.4%、発見者やボランティアの方による一時飼育が15.5%でした。また、哺乳類では死亡が50%、発見者やボランティアの方による一時飼育が50%という結果になりました。

 

鳥類では街中でよく見かけるスズメやツバメが今年も多く保護されました。そして、今年は当院では初めてスズカモが保護されました。哺乳類ではタヌキ、アブラコウモリとハクビシンが保護されました。

 

今年も多くの鳥の雛が善意の誘拐で保護されてきました。雛が一羽で動けずにいたとしても親鳥が近くで巣立ちを見守っている可能性があるので、そっと巣立ちを応援してあげるといいでしょう。そして、セグロカモメやフルマカモメなどの海鳥も多く保護されました。その多くは削痩し体力がない状態であったり、骨折をしていました。風の強かった日の翌日などは特にそういった海鳥の保護が多いです。

 

人に捕まえられるだけ怪我をした、あるいは、体力の落ちた野生動物を自然に戻すことはハードルが高いのが事実です。野生復帰を念頭に、これからも運ばれた傷病野生鳥獣の救護にあたりますが、そういった事実にもご理解いただきたいと思います。

 

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セグロカモメ

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スズカモ